VMware Cloud on AWSの初期設定をやってみた 〜SDDCグループ編〜
こんにちは、AWS事業本部の荒平(@0Air)です。
「VMware Cloud on AWS」では、Software-Defined Data Center (SDDC)という管理単位が存在します。
本エントリでは、初期設定の一環として既に構築したSDDCのグループ化を設定する流れをご紹介します。
公式ドキュメントは以下をご参照ください。
前提条件
前提となる条件を以下にまとめました。
- SDDC のバージョンは 1.11 以降必須
- マルチリージョン グループのメンバーは、SDDC バージョン 1.15 以降必須
- 管理ネットワークの CIDR ブロックは、他のグループ メンバーの管理 CIDR ブロックとの重複していないこと
- 既に別の SDDC グループのメンバーでないこと
手順
(1) VMware Cloud on AWSのインベントリ画面にて、「SDDCグループ」タブを選択し、「グループの作成」をクリックします。
(2) 名前と説明(任意)を入力して、「次へ」をクリックします。
(3) 作成するSDDCグループに含まれるSDDCを選択して、「次へ」をクリックします。
(4) チェックボックスにチェックを入れて、「グループの作成」をクリックします。
SDDCグループの作成が始まると、ポップアップがスッと出てきました。
SDDCグループ自体の作成は10秒ほどの待機で終わりましたが、SDDCの追加自体は10分ほど掛かりました。
SDDCグループ追加後の画面
- サマリ画面
この画面では、グループへのSDDC追加・削除ができます。
- vCenter Server の関連付け画面
この画面では、SDDCグループ内に含まれるvCenter Serverの情報が一覧できます。
vCenter同士を関連付けることで包括的な管理をすることが可能です。詳細は以下のドキュメントをご確認ください。
- Direct Connectの画面
Direct Connect Gateway (DXGW)を接続することが可能です。
詳細は以下のドキュメントをご確認ください。
- 外部VPC
「VMware Transit Connect」を利用して、任意のアカウントにあるVPCと接続が可能です。
概要に関しては、別記事をまとめる予定ですので記述次第リンクします。詳細は以下ドキュメントをご覧ください。
- 外部TGW
任意のアカウントにあるAWS Transit Gateway (TGW)と接続が可能です。
詳細は以下ドキュメントをご覧ください。
- ルーティング
SDDCグループに属しているSDDCのルートテーブルやプレフィックスリストの情報が一覧できます。
このプレフィックスリストは、VMwareが管理し、AWSアカウントに共有されます。
詳細は以下ドキュメントをご覧ください。
おわりに
VMware Cloud on AWSをデプロイした後の設定として、SDDCグループの作成を紹介しました。
操作自体はとても簡単です。Direct Connectなどと接続する際には必要となる作業なので抑えておきたいですね。
このエントリが誰かの助けになれば幸いです。 それでは、AWS事業本部 コンサルティング部の荒平(@0Air)がお送りしました!